ISALSaRS’13国際学会参加報告

7/29–8/2にかけて名古屋大学で,第3回光散乱とリモートセンシングに関する国際シンポジウムが行われ,岩渕准教授,齊藤,日置が参加した. 岩渕准教授は初日に”Retrieval of optical and microphysical properties of cirrus cloud from MODIS infrared window bands”というタイトルで発表を行い,日置は3日目に”Solar corona caused by Sugi pollen”というタイトルで発表を行った.また,齊藤は初日のポスターセッションで”Tropospheric aerosol effects on twilight sky color based on photographic observations and simulations”というタイトルで発表を行った. 約半数の学会参加者が中国系の研究者で,ダストに関する内容の研究が多かった.例えば,タクラマカン砂漠やゴビ砂漠から巻き上るダストによる気候への影響を調べた研究や,雲との相互作用など多岐にわたった.他方,雲のリモートセンシングに関する研究もいくつか見受けられた.印象に残った研究は,DIALというライダーからキャリブレーションを必要としない水蒸気のプロファイル観測手法だった.また,レーザーを粒子に当て,その回折光から粒子の形状を推定する手法も非常に興味深かった. 学会初日は雨だったものの,2日目以降は晴れて非常に暑かった.今回の学会で多くの研究者と交流でき,研究以外でも得るものがあった. (齊藤雅典)