NGSST-O

● NGSST-O version 1.6 データ公開 ●

msst2008010100.raw.bin

東北大学・大気海洋変動観測研究センターでは、2003年9月より人工衛星によるマイクロ波・赤外観測による海面水温(SST)をブレンドしたNew Generation Sea Surface Temperature for Open Ocean (version 1.0 NGSST-O)を作成し、準リアルタイム公開をしてきました(Sakaida et al., 2009)。このversion 1.0 NGSST-Oの作成は、2011年10月4日のAqua/AMSR-E観測停止に伴い終了しました。さらに、その後、サーバ故障のため、公開を停止しました。

今回、新たに公開するのは、version 1.6 NGSST-Oです。これは、version 1.0のコードを再検討し、2002年7月-2011年12月の期間について再処理を行ったものです。

データの特徴は以下の通りです。

・日本を中心とする外洋域(13-63°N、116-166°E)を対象としています。0.05°格子間隔、日毎(daily)データです。これらは、version 1.0と共通です。

・JAXA提供のAqua/AMSR-E(マイクロ波観測)とAquaおよびTerra搭載のMODIS(赤外観測)、東北大受信のNOAA-POES搭載AVHRR(赤外観測)の他、version 1.6では、Coriolis搭載Windsat(マイクロ波観測)も使用しています。

・Version 1.0では直前5日間データによる最適内挿法(OI)でしたが、version 1.6では、前後±2日間データによるOIに変更しました。

・スケールファクタは、version 1.0では0.15℃(8bit/pixel)としていましたが、version 1.6では、0.001℃(16bit/pixel)としました。

・マイクロ波データのサブサンプリング手法を改善しました。これにより、人工的パターンが軽減しました。

・海氷マスクを導入しました。

・データのフォーマットを、netcdf に変更しました。

Version 1.6では、version 1.0の精度(Bias/RMSE=0.29℃/0.79℃)から、Bias/RMSE=-0.06℃/0.61℃に改善しました。詳細はHosoda et al.(2015)をご覧ください。

データの入手法

ftpサーバ:www.ocean.caos.tohoku.ac.jpにアクセスして下さい。IDは、ngsst16です。パスワードは、

ngpwd

です。文字間の半角スペースは不要です。

データの使用方法

ファイルフォーマットは netcdf です。データを使用するために、netcdfが利用できる環境が必要です。読むためのサンプルプログラムがsoftwareというディレクトリにありますので、参考にして下さい。

コマンド例:

(実行ファイル作成) gcc main_read_ngsst.c -o main_read_ngsst -L/usr/local/netcdf/lib -lnetcdf

(プログラム実行) ./main_read_ngsst msst2005121500.nc

データ利用についての注意

複数の衛星SSTデータをブレンドして作成されているので、NGSST-Oの品質は、使用しているデータの状況に影響を受けています。例えば、雲などの影響で赤外SSTデータの欠測が増えると、細かなパターンが見え難くなります。NGSST-Oデータ上に現れた時間的・空間的な変動が、自然現象なのか、データ作成に起因する人工的なものなのかを、よく見極めた上で、データを使用して下さい。データを利用して生じた問題への責任は負いかねますこと、ご了承ください。

データの利用に関しては、事前許可や報告は不要です。個人利用、業務利用に関わらず、自由に使用して下さい。

参考文献

Guan L, Kawamura H (2004) Merging satellite infrared and microwave SSTs : Methodlogy and evaluation of the new SST., J. Oceanogr.,60, 905-912

Sakaida F, Kawamura H, Takahashi S, Shimada T, Kawai Y, Hosoda K, Guan L (2009) Research, development, and demonstration operation of the New Generation Sea Surface Temperature for Open ocean (NGSST-O) product., J. Oceanogr., 65, 859-870, doi:10.1007/s10872-009-0071-3

Hosoda K, Kawamura H, Sakaida F (2015): Improvement of New Generation Sea Surface Temperature for Open ocean (NGSST-O): a new sub-sampling method of blending microwave observations., J. Oceanogr., 71, 205-220, doi:10.1007/s10872-015-0272-x