海洋 亜表層 クロロフィルa 極大

クロロフィルaは植物が持つ色素で、海中での濃度は植物プランクトンの量や光合成量と関連します。世界中の海で測られたクロロフィルa濃度の観測を集めて解析することで、海洋内部のクロロフィルa濃度の分布を調べました。光のよく届くものの栄養塩が少ない海面付近よりも、光は少し弱いながらも栄養塩が豊富な亜表層(深さ数10mから150m)において、クロロフィルa濃度が極大をとる様子が捉えられました。

Yasunaka, S., T. Ono, K. Sasaoka, K. Sato: Global distribution and variability of subsurface chlorophyll a concentrations. Ocean Science, 18, 255-268, 2022.

データ:亜表層クロロフィルa極大深度

北極海は主要なCO2吸収域

以前の研究成果ですが、国際共同研究のもと、他の海域で用いられていた最新の推定手法を応用することで、北極海において、いつどこでどのくらい二酸化炭素を吸収しているのかを明らかにました。本研究は、北極海の二酸化炭素吸収量の定量化の初めての成功例であり、北極海が重要な二酸化炭素の吸収域であることがわかりました。

単位面積当たりのCO2交換量(1997年1月から2014年12月までの平均値;負値が海洋吸収を示す)

Yasunaka, S., E. Siswanto, A. Olsen, M. Hoppema, E. Watanabe, A. Fransson, M. Chierici, A. Murata, S.K. Lauvset, R. Wanninkhof, T. Takahashi, N. Kosugi, A.M. Omar, S.V. Heuven, J.T. Mathis, Arctic Ocean CO2 uptake: An improved multiyear estimate of the air-sea CO2 flux incorporating chlorophyll a concentrations, Biogeosciences, 15, 1643-1661, 2018

東北大学 理学研究科 地球物理学専攻 トピックス#35