科研費・新学術領域研究の一環として、梅雨前線および黒潮周辺の大気海洋相互作用を解明するために、東シナ海において船舶からの高層大気観測および海中観測が行われました。本観測にM1の齊藤雅典が参加したので報告します。
<目的>
- 黒潮周辺の水温分布が気象現象に及ぼす影響の評価
- 梅雨前線帯周辺の比較的小規模(数10km〜数100km)な気象現象の実態把握
<期間・航路>
6/15〜20 長崎→石垣島
<観測内容>
- GPSゾンデ – 気温、湿度、風向、風速の鉛直分布の計測
- XBT – 海中温度の鉛直分布の計測
- アスマン乾湿計(湿度計更正用)
M1の丸山と同様のプロジェクトなので、こちらもご覧下さい。(http://caos-a.geophys.tohoku.ac.jp/housha/news_detail_ja/東シナ海348次航海/) 台風が接近する中の出航となり、海上は大荒れでした。これにより、次々と観測隊が体調を崩し、一時は観測続行が危ぶまれる程、人員が不足しました。また台風が東側で接近する中、西にもう一つ台風が発生し、湾内での停泊を余儀なくされるなど、予期せぬイベントに見舞われながらも、無事観測を終えることができました。