国際放射会議IRS2024参加報告

2024年6月17-21日に中国杭州で行われた国際放射会議 (International Radiation Symposium 2024) に岩渕弘信准教授と大学院生の佐野繭姫さん (D1)が参加してきました。2年ぶりの開催となり、大気放射やリモートセンシングに関して研究している研究者が世界中から集まり、活発な研究発表と情報交換が行われました。微粒子による散乱や大気放射伝達の理論とモデリング、地上・衛星・航空機からの雲・エアロゾル・放射の観測、放射収支と強制力気候変動の話が多くありました。その中でも、地球観測衛星からの新しい多方向測定やハイパースペクトル測定、機械学習を用いた雲・エアロゾルのリトリーバルや放射モデリングの話が興味深かったです。雲やエアロゾルの多層構造や3次元分布の計測や、粒子種類や形状の全球的な観測、放射収支と強制力の見積りなどが、多くの研究者が取り組んでいる現状の課題のようです。2024年6月17-21日に中国杭州で行われた国際放射会議 (International Radiation Symposium 2024) に岩渕弘信准教授と大学院生の佐野繭姫さん (D1)が参加してきました。2年ぶりの開催となり、大気放射やリモートセンシングに関して研究している研究者が世界中から集まり、活発な研究発表と情報交換が行われました。微粒子による散乱や大気放射伝達の理論とモデリング、地上・衛星・航空機からの雲・エアロゾル・放射の観測、放射収支と強制力気候変動の話が多くありました。その中でも、地球観測衛星からの新しい多方向測定やハイパースペクトル測定、機械学習を用いた雲・エアロゾルのリトリーバルや放射モデリングの話が興味深かったです。雲やエアロゾルの多層構造や3次元分布の計測や、粒子種類や形状の全球的な観測、放射収支と強制力の見積りなどが、多くの研究者が取り組んでいる現状の課題のようです。

岩渕准教授は、大気放射伝達モデルによって合成したデータを教師データにして作成した機械学習モデルを実際の観測に適用する場合の注意点にについて、招待講演を行いました。機械学習を使った研究発表は会議を通して多くあり、統計的モデリング手法の道具として浸透してきているようです。一方で、一部の参加者はその手法を理解しておらず、誤解されていることもあるようでした。佐野繭姫さんは、初めての国際会議参加で、エアロゾルによる夜空の明度の変化についてポスター発表を行い、若手研究者ベストポスター賞を受賞しました。普段聞けない大気放射研究の先人達の歴史を聞く機会もあり、新たな人脈を築くこともでき、充実した会議でした。

文責:岩渕 弘信