本研究室の観測ネットワーク
上の図は、国立極地研究所や国立環境研究所と共同で、私たちが展開している観測ネットワークを表しています。北極に位置するスバールバル諸島ニーオルスン基地、シベリアの内陸域各地の上空、北太平洋および西太平洋、日本近海と日本の上空、そして南極の昭和基地まで、世界中を広くカバーしています。このような場所で採集された大気サンプルが毎週のように私たちの研究室に送られてきます。また、時には自分たちで大気採集に出かけます。大気採集の方法も、航空機や船舶を利用したり、地上基地を利用したりと様々です。多くの方々の協力とともに、これまでに少しずつ観測地点を増やし、系統的な観測を継続してきました。観測地点によっては30年間以上ものデータを蓄積しています。このような観測ネットワークは世界的にも非常に貴重であり、各種微量気体の大気中変動の理解に大きな貢献を果たしてきました。